
阿寒湖でしか体験できないオススメイベントのご紹介です!
前回の記事でもお届けしましたが、今年の夏、北海道の道東へ家族で旅行をしてきました。
そして、この北海道道東の旅は全体を通して、HSPとしての感受性が”生きづらさ”ではなくて、”生きやすさ”となるんだということを確信できるような貴重な体験となりました。
今回は、その北海道道東の旅の中でも、子どもが夢中になっていた「カムイルミナ」という阿寒湖の森の体験型ナイトウォークをご紹介します!
夢中になり過ぎて、なんと2日連続で参加する程でした。
👉前回の記事はこちら:
HSP的旅の考察|まさにカムイの世界、北海道(道東)──森の深さと静けさに心が洗われる
⭐️「カムイルミナ」とは🌙
「カムイルミナ」は、阿寒湖の夜の森で開催される体験型のナイトウォークです。
森の暗闇の中に、プロジェクションマッピングなどの技術を用いて、光や音で描き出されるアイヌのユーカラ(叙事詩)「フクロウとカケスの物語」をベースにしたカムイの物語の世界。
参加者は光を追いながら夜の森を歩き、物語の登場人物の一員として、物語の始まりから終わりまでを体感することができます。
このイベントは、カナダ・モントリオールに本拠地を置くマルチメディア・エンターテイメント企業 Moment Factory 社が制作。
世界中で展開されている「ルミナ・ナイトウォーク・シリーズ」の10作目にあたる作品です。
「ルミナ・ナイトウォーク」では、その土地固有の文化や自然にインスピレーションを受け、本拠地、カナダ・ケベック州だけでなく、北米・アジアなど各地で、その土地ならではの作品を展開し、人気を博しています。
幻想的な光と音、映像、インタラクティブな仕掛けで、言語や文化を超えて人々の心を動かす──世界的に注目されるそんな体験が、日本では阿寒湖の森で楽しめます!
✏️「カムイルミナ」体験レポ
体験前の様子
今回の北海道旅行を計画する時点で、このカムイルミナは行きたい場所リストの最上位にありました。
事前にネットでチケットを購入し、釧路空港で偶然見つけたチラシを子どもが熟読。到着早々から期待感は高まります。
宿泊先のホテルのすぐ前が集合場所という偶然もあり、まだ明るいうちに下見に行って雰囲気を確認しました。

冒険の案内役をしてくれるコタンコロカムイ(フクロウ)。
カムイルミナをきっかけに、子どもはフクロウが大好きになったようです。
夜の森へ
受付を済ませて、ついに森へ。
私たちが予約したのは19時半の回。夕食を終えて外に出ると、集合場所には、たくさん人が集まっていて、まだお盆前の平日なのにかなりの人気だなと驚きました。
ゲートに入ったとことで、一人一本ずつ「リズムスティック」と呼ばれる光る杖が手渡されます。
小学生以上は自分で持てるので、子どもたちは大喜びでした。
この「リズムスティック」は、物語と参加者をつなぐ重要なツール。
同時に、灯りのない夜の森の道に入ると優しい光を放ち、足元を照らしてくれる仕組み。
更には、杖の先端から音が出るようになっていて、移動中にもアイヌの民族音楽が聴こえるようになっていたり、画期的な小道具だなと思いました。

物語の案内役はフクロウ「コタンコロカムイ」
カムイルミナの物語のベースとなっているのは、アイヌのユーカラ(叙事詩)「フクロウとカケスの物語」。
物語の案内役は、フクロウ「コタンコロカムイ」です。
コタンコロカムイは村の守神として、動物を敬わなくなった人間に怒り、人間の世界に動物を送ることをやめてしまったカムイの世界へ、メッセージを送るためにカケスを送り出すことにします。
カケスは、美声の持ち主ですが、リズムを取るのが苦手。
このままだと、無事にカムイの世界にメッセージを届けることができません。
(恐らく、カムイへのメッセージというのは、単に言葉で届けられるものではなく、歌や音楽として届けるものなんだろうと思います。)
そこで、参加者がリズムスティックを使って、カケスを助ける役割を果たし、物語の一翼を担います。

本当は、もっと色々写真をお見せしたかったのですが、うまく撮れず…。
これじゃあ、素晴らしさが全然伝わらないなと思ったので、あまり写真を載せていません。
カムイルミナの雰囲気を見てみたいという場合は、ぜひ公式ホームページの動画をご覧ください!
カムイルミナの魅力
カムイルミナでは、森の自然物をスクリーンのようにして、物語をそこに投影していきます。
まるで、森の自然をダイナミックに使った映画館。
そして、そこに映し出される物語は、その土地に根付いた文化や伝承に基づくもの。
投影の舞台と投影される物語の深い結びつき。
阿寒湖の夜の森に、その土地に息づいたアイヌの神話が夜の闇の中に描き出される様は、まさに幻想的です。
また、参加者が、単に観客として物語を観て楽しむのではないのが、普通の映画鑑賞との大きな違いといえます。
リズムスティックというアイテムを通して、参加者がカケスを助ける役割を担い、物語の世界の一部となる体験をすることができるんですね。
だから、ただ観客として鑑賞する以上に心に残るものがあり、参加者を夢中にさせるのだろうと感じました。
「自然との共生を大切にするアイヌの世界観」が自分のこととして胸に刻まれる感じですね。
【HSP的考察】カムイルミナの描く物語の背景
カムイルミナの物語は、アイヌの世界にあった「動物たちの魂を神の国へ送る、とても大切な儀礼や作法」を人間たちがないがしろにして、動物を敬わなくなった人間たちにカムイが怒り、食糧となる鹿や魚を人間の世界に送ることをやめたというエピソードに起点があります。
そして、コタンコロカムイ(フクロウ)が人間にもう一度チャンスを与えようと、カムイの世界にカケスを送って、そのメッセージを届けるというお話です。
私は、光によって描かれる物語に感動しながら、それとは別に光の当たらない森の暗闇の中に、アイヌイコロで観たアイヌ古式舞踊の姿を思い出しました。
かつて、この深く静かな森の中で、焚き火の炎に照らされながら、森や動物、全てのものに神の存在を感じながら、感謝の気持ちを持って踊りを捧げる人々がいたことを想像しました。
想像するだけで、生命が躍動するようなワクワクした気持ちが湧いてくる。
でも、同時に、そのアイヌとカムイの関係性を変えてしまったのが、和人であり、そして私も和人の一人なんだなという気持ちにもなりました。
私たちの今の生活は、そういう犠牲の上に成り立っている。
そして、今その私たちの文化が、人間以外の存在を脅かし、環境を破壊することで、結果として自分たちの未来をも危うくしている。
さらには、その文化の中で、私たちが感じる生きづらさも、その文化・社会が人間らしい営みを排除して、人間を画一的に管理しようとすることに由来しているところもあるんじゃないかと思うんですよね。
だからこそ、私たちはこの物語が伝えてくれたメッセージを胸に刻んで、アイヌの人々から多くのことを学ぶ必要があるんじゃないかと思います。
子どもたちにとって物語の世界を楽しみながら大切なことを学べる機会であり、大人たちにとっても感動と共に重要な学びのチャンスとなる!
カムイルミナは、光り輝く夜の森の中で、物語を楽しめるという高いエンターテイメント性を備えながら、今を生きる私たちとって大事なことを学ばせてくれる素晴らしいイベントでした。
子どもも大人も、今まで体感したことのないような光の演出に感動すると同時に、これから長い時間をかけて考え続けなければいけない大切なメッセージを受け取って帰ることができます。
これからを生きる子どもたちには、とても大切な体験になるはず✨
ぜひ、機会がありましたら、参加してみてくださいね!
📝 カムイルミナ詳細
公式サイト
カムイルミナ公式ページ
公式ページにある動画を見るだけでもワクワクするので、ぜひチェックしてみてください!
会場
阿寒観光汽船「まりもの里桟橋」
(北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1−5−20)
開催時期・時間帯
毎年5月〜11月頃(詳細は公式サイトをご確認ください)
1日数回開催/日没30分後から21時または21時30分(最終スタート)
(季節により変動)
所要時間
約50分
チケット
オンライン購入可
※繁忙期(夏休み・お盆・連休)は早めの予約が安心
※周辺のホテルのフロントなどでも購入できる場合があるようで、その場合は割引になることがある模様。
(常にやっているか、周辺のホテルが必ずやっているかはわからないので、事前に確認した方がいいかもしれません。)
服装・持ち物
- 歩きやすい靴(暗い森の中を歩きます。サンダルより、スニーカーがおすすめ。)
- 羽織れる防寒着(夏でも夜は冷えます。8月初旬は、薄手の長袖があるとちょうどいい位の感じでした。)
- 雨具(小雨決行。寒さ対策としても役立つかも)
- 虫よけスプレー(私が行った時期は、蚊がほとんどいない感じでした。日中は、アブ・ブヨ・蜂がいたので、虫除けが役に立ちました。夜は気にならなかったけど、森に入るので一応あった方がいいかなと思います。)
周辺スポット
※上記以外にも、周辺のオススメスポットを前回の記事で色々ご紹介しているので、ぜひそちらもお読みください!
👉HSP的旅の考察|まさにカムイの世界、北海道(道東)──森の深さと静けさに心が洗われる



