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AC✖️HSPの私のアニメ考察|「タコピーの原罪」について考えてみたっピ

やまね
やまね

先日、自分自身が苦しみのどん底にいた夜に、一気見してしまいました!
その勢いで、考察を書いていきたいと思います💫

先日、色々悩みがあって眠れない夜に、「タコピーの原罪」を一気見してしまいました。

原作漫画は読んだことがなかったので、1話からかなりの衝撃を受け、途中離脱しそうになりながらも、最後まで観たことで、自分の苦しみを考える上でのヒントや希望をもらえたような気がしました。

この作品に込められたメッセージは、私だけでなく、現代を生きる多くの人にとって希望となりうる普遍的なものだなと思います。

だからこそ、多くの人にこの感動をシェアしたい!
そんな思いを込めて、「タコピーの原罪」についてAC✖️HSPの視点から考察していきたいと思います。

🐙「タコピーの原罪」って何だろう?

簡単なあらすじ

まず、簡単にあらすじを言うと、ある日タコピーというハッピー星に住む異星人がハッピーを広めるという使命のもと、地球にやってくるんですよね。
地球にやってきたものの、行く当てもなく、食べるものもなくで、ドラえもんに出てきたような空き地の土管の中にいると、小学4年生のしずかちゃんという女の子がやってきて、パンを分けてくれます。

タコピーはその恩に感謝してお礼をさせてほしいと、これまたドラえもんのように道具(ハッピー道具)を出して、しずかちゃんをハッピーにしようと色々試みます。

タコピーは全然気がつかないんですが、実は、しずかちゃんはボロボロの服装で、ランドセルにもひどい落書きがされている状態。
その姿からも察することができる通り、家では親に完全に放置され、学校では壮絶ないじめにあっている状態なんです。

だから、しずかちゃんはタコピーのハッピー道具を見ても無感動で、そんなものを使っても結局何も変わらないからと拒否されてしまいます。

でも、タコピーには、そんなしずかちゃんの気持ちがわからず、ハッピー道具を使って、しずかちゃんを何とか幸せにしようと努力します。

ところが、タコピーの意図に反して、しずかちゃんをハッピーにするはずの、そのハッピー道具が、しずかちゃんをむしろ不幸にしていく。

そして、遂には、そのハッピー道具を使って、しずかちゃんが自殺してしまうという最悪の事態に行き当たってしまうんです(これが1話目の最後の場面で出てきて衝撃を受けました)。

そこで、タコピーは時間を巻き戻すハッピー道具を使って、何度もその結末になることを防ごうと同じ時間をやりおなして見るんだけど、結局、その結末からは逃れられず、自体はどんどん最悪の方に転げ落ちていくというお話です。

(ここから、更にすごい展開の連続で話は続いていくのですが、あんまりネタバレをしてもよくないかなと思うので、まだご覧になっていないという方は、ぜひ原作漫画やアニメを見てください!ただ、本当に素晴らしい話なんですが、子どもが自殺してしまう場面が1話目で出てきたりもする位ですから、見る人を選ぶ作品かなと思います。)

タコピーを見て思い出した実体験

タコピーの言動を見た時、思い出したことがありました。

私は、この記事のタイトルにも書いている通り、AC(アダルトチルドレン)で、HSPの傾向も持っています。

アニメの登場人物たちと違って、もうすっかり大人なので、親のあり方に全てを決定されるような境遇にはないんですが、それでも今だに実家の問題が自分の心に重くのしかかることがたくさんあります。

でも、大抵の人は、親が自分の心の安全基地というか、自分を守ってくれる一番の存在なわけで、そういう幸運な家庭に生まれた人には、親が最大の悩みみたいな状態って、想像し難いものがあると思うんですよね。

私自身も、トトロを観た時に、子供心に一番のファンタジーはトトロじゃなくて、あのお父さん、お母さんの存在なんじゃないかと思っていた位で、親が精神的に安定していて子どもに愛情を注いでいるような真っ当な家庭の存在が、あんまり現実のものとして感じられなかったりします(まぁ、実際にあんな理想的な家庭は中々ないだろうなと今でも思いますが)。

だから、親に脅かされて生きてきた人と親に守ってもらいながら生きてきた人の間には、お互いの世界に大きな溝があると思うんです。

そして、思い出したのは、昔の話ですが、自分の親子関係の苦しみを友人に打ち明けた時に、「やっぱり何だかんだ親は大切にしなきゃね。」と言われた時のこと。
やっぱり境遇が違うと言葉って通じないんだなと思った記憶があります(お互いに相手を異星人のように感じてしまう位に距離があるんだなと感じたものです)。

あと、これは今でもよくあるんですが、世間話で「ご実家が近くて、実のお母さんに子育てを助けてもらえるだろうから羨ましい」とよく言われるんですよね。
いつもその場では適当に「はい」と答えていますが、実際には子育てを助けてもらったことはないし、色々と悩みが深まることの方が多いわけです。

ただの世間話だし、深い意味のある会話ではないから、相手も一般論を言っているに過ぎないとはわかっているんですが、それでもこのやり取りをしている時には地味に孤独を感じる。

タコピーの言動から、こんなことを思い出しました。

タコピーの「原罪」っ何だろう?

「ハッピー」みたいなお気楽でポジティブな気持ちって、逃れることのできない決定的な深い孤独や苦しみ、絶望感と向き合った時に、すごく無力ですよね。

このアニメでは、その無力さがタコピーと毒親の元に生まれた子どもたちとの関係性の中で描かれていますが、こういうことは他にもたくさんあると思います。

例えば、震災が起きたとき。
被災して苦しみの渦中にある人に対して、ハッピーでポジティブなメッセージって、すごく無力だし、何もわかってないんだなと相手を余計に苦しめることになる。

それから、戦争。
今、戦禍にあって、毎日いつ爆弾が来るかもわからない状況で暮らしている人、家族や大切な人を失った人、住む場所もない人、飢餓に苦しんでいる状況の人に、ハッピーでポジティブなメッセージって、本当に空虚なものになってしまいますよね。場合によっては、ひどく無神経で残酷なものとなってしまう。

だから、ハッピー星からハッピーを広めるために地球へ来たハッピーの化身であるタコピーの原罪って、そういうハッピーみたいな能天気でポジティブな気持ちが本質的に持っている罪のことではないかと感じました。

つまり、ハッピーという能天気な感性は、一見人を救ってくれそうな力を持っているようで、その無邪気さでむしろ人を傷つけることもある。
そして、実は深い苦しみや絶望感に対して無理解だし、無神経で無力であるということ、そして、そのことに対して無自覚でもある。
それがタコピーの原罪として描かれているんじゃないかなと私は感じました。

タコピーの自己犠牲の意味

物語の最後で、タコピーは一つの答えに辿り着きます。

それは、「わからない。」っていうこと。

ハッピー星から来たタコピーには、絶望的な状況の中で生きるしかない、しずかちゃんやその他の登場人物のことは、やっぱり幾ら頑張ってもわからないんですね。
そうして、ハッピーの化身であるタコピーは絶望に対する無力さを自覚するわけです。

タコピーはそのことを受け入れた上で、わからないけど、それでも一緒にいたい、幸せに生きてほしいと願って、自分にある全てのハッピーパワーを使い切って、最後にもう一度だけ時間を巻き戻してあげるんですね。
タコピーという存在は、それで消えてしまいます。

タコピーは今までのように、自分がしずかちゃんや他の登場人物の気持ちをわかってあげて、自分のハッピーパワーやハッピー道具を使って、自分の想像の及ぶような形で、しずかちゃんや皆んながハッピーになれるとは思っていない。

でも、ハッピーパワーで皆んなを幸せにできるんだというタコピーの自我みたいなものを超えて、絶望の中を生きる、しずかちゃんやその他の登場人物たちの幸せを願った。
そのときに、初めて巻き戻された時間の中で奇跡が起こるわけです。

どういう奇跡が起こるかは、是非漫画やアニメを見てみてください!

「ハッピー」は無力だけど、その無力さ無神経さを自覚した先に、人を救うこともある

私自身、アダルトチルドレンやHSPとして「生きづらさ」を抱える中で、そういうこととは無縁な人との絶望的な違い、わかりあうことのできない溝があるような感覚に、苦しみを覚えることもあります。

でも、一方で私も、他の誰かにとっては、無力で無神経なタコピーのような他者になりうる。

「タコピーの原罪」は、突き詰めていくと全ての人間が抱えうる罪、他者のことは結局のところ「わからない」のにわかったような気でいることの罪なのかもしれません。

それでも、「わからない」けれど、一緒にいたい。
相手に幸せになってほしいと思う心があれば、そのときはじめて人はつながり合えるし、それが人を救うこともあるということが、この作品の希望として描かれているように感じました。

最後にこの曲を聴いてほしい!

エンディング曲が物語と非常にマッチしていて、素晴らしいんです。
これを聴くだけで、また涙が出そうになります😭
ぜひ、聴いてみてくださいね🎵

タコピーかわいいな🐙

タコピーのエンディング曲

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もりのやまね

私は、アダルトチルドレン(AC)当事者で、
HSP(繊細で感受性が強い気質)の傾向があります。

現在は、一児の母ともなり、不器用ながら何とか生きているところ💦

映画やドラマの鑑賞が長年の趣味で、
年とともに弱ってきた身体に鞭打って睡眠時間を削りながら、
胸に突き刺さるような名作を探究し続けています。

このブログ「Slow growth」では、
そんな私が出会った名作と言えるような 映画・ドラマ(ときどき本も)について批評しています。
そして、 同時に、自分の経験や生活実感をもとに
現代社会と人間の「生きづらさ」の構造を考察することを目指しています。

生きづらさっていうのは、ただの苦しみというだけではなくて、
生きる実感をもたらしてくれる 人生の友ともなりうるものであることを、
お伝えできたらいいなと思っています。

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